<皮膚科の先生2>




先週の続きです。

背中の斑点以降、皮膚でなにかしらの疾患が生じたときは、この診療所に行くことにしたのですが、僕はときたま頭部に白いカサブタができることがありました。この症状が最初に出たのは20年くらい前ですが、そのときは駅近くの皮膚科で処方してもらった薬を塗りますとすぐに治りました。

50代半ばの感じのよい先生で、

先生曰く「よくあるんですが、頭には元々細菌があってそれに皮膚から出る汗が反応してフケのようになるんですよ」

赤い斑点が治ってから1年ほど経った頃でしょうか、頭部の白いカサブタが再発しましたので、新たに行くことに決めた診療所に行くことにしました。前に行っていた皮膚科が廃院になっていましたので渡りに船でした。

背中の斑点のときの対応はあまり納得できるものではありませんでしたが、今回は明快な回答をいただきました。しかも、以前聞いていた説明と同じでした。僕は、この先生に対する信頼感が増しました。

しかし、相変わらず待合室は誰もおらず空いていました。赤い斑点のときから1年以上間隔が開いていましたが、相変わらず空いていました。

それからさらに2年くらい過ぎた昨年末、親指に異変が出ました。親指の腹の真ん中に直径2ミリくらいの血豆のようなものができたのです。そして、数日後朝起きますとそれがつぶれて血が噴出していました。よく見ますと噴火した火山あとのようにえぐれているようにも見えました。

それでも痛みが激しいということもなかったので、絆創膏を貼って対処していたのですが、次第に中から肉が隆起するような状態になってきました。最初のうちは0.3ミリくらいの出っ張りだったのですが、倍くらいの大きさになり、さすがに恐くなり皮膚科に行くことにしました。

久しぶりの皮膚科でしたが、待合室に入りますとなんと驚き、患者さんがいっぱいいるのです。10人から15人くらいが座れるソファがほぼ埋まっていました。また、受付の女性も前にいたキャピキャピギャルふうではなく、落ち着いた雰囲気の感じよい女性に変わっていました。

30分くらい待ったでしょうか。ナース服を着た50代半ばの女性に促されて診察室に入りますと、以前とは違っていることがありました。先生のうしろに広がっていたカーテンが最初から開いていたのです。このほうが開放感があり好感です。

先生に傷を見せますと、「ああ、〇〇〇ですね」と見慣れた感じで虫眼鏡の大きな形をしたもので隆起したものを観察しました。病名は覚えていませんが、長い名前を説明してくれました。治療法は窒素で焼くのですが、これが思いのほか痛いのです。先生に寄りますと、「一応窒素で焼く治療法でやってみて、ダメだったときは大きな病院で手術」とのことでした。

結論を言いますと、2週間に一度通院をして隆起した部分を焼く治療を3回行い、無事に完治することができました。先生に感謝です。手術をするのは時間もとられますし、やはり面倒です。運よく治ってよかった、と実感しています。

それにしても、最初に通院してから約3年経ちますが、患者さんが増えていたのは喜ばしいことです。先生の人柄のよさが少しずつ浸透してきた結果です。第一印象はあまりよくありませんでしたが、あまり愛想が良すぎるのも医師としては不安を感じさせます。少しくらい不愛想なほうがよいのかもしれません。

病院選びは、相性の合う先生に出会えるかどうかが重要な分かれ目です。その意味で言いますと、皮膚の疾患に関してはしばらくは安心していられそうです。

では、また。







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